その4 怒りのコントロール
④怒りのコントロール
前項では、自分に対する怒りが自尊心の破壊から「うつ」になってしまうため、自分ででできる思考方法の転換についてご案内いたしました。
今度は、他人に対する「怒り」を上手にコントロールする方法です。
なぜなら、「怒り」を強く感じている人は、そうでない人よりも早死するという調査結果があるからです。
アンガー・マネジメントは、講習会も頻繁に開催されています。チャンスのある方は一度受講されることをお勧めいたします。
記憶力の良い方は、私が横浜通院の際高速のバス停で行なった「解毒」を思い出されたかも知れません。
自宅で、紙上講習をお望みの方には、『怒りのセルフコントロール』(マシュー・マッケイ他、明石書店)をご一読することをお勧めいたします。
怒りとは何か、どうやってコントロールしたらよいのか、そのスキルを問題演習を通じながら習得することが出来るように構成されています。
簡単に、その極意をご紹介いたします。
🔴そもそも、なぜ怒りが生じるのか?
自分のなかで、「あるべき姿」を強烈に定義している時に、そのあるべき姿に比べて相手がその期待を裏切った場合に、人は怒りを感じるそうです。
そして、生理的にはその瞬間に約6秒間程度、アドレナリンが分泌されるそうです。
そのアドレナリンが、出でいる間に、相手に対して何かを言ったりすると、怒りが一気にエスカレートしてしますのだそうです。
ですから、その6秒間何かで気を紛らわせ、怒りをコントロールするテクニックです。
また、その怒り発生のメカニズムを理解しておくことで、自分を客観的に見て、いま自分は、何をあるべき姿としているのか?果たして、価値観の多様化した現代、生まれも育ちも、年齢も違う相手に、そもそもそんな期待をしたことが、ナンセンスなんじゃないかと考えるとか。・・・言うは易し。
あるいは、6秒間数字を数えるとか・・。
要職にある方は、がん予防だけでなくとも、組織防衛のためにも必須の技能かも知れません。
三井ヘルスケアみとhttp://mitsui-healthcare-mito.com