その3 「認知(行動)療法」 自分でできる「うつ」気分からの脱出法

③認知(行動)療法ーー自分でできる「うつ」気分からの脱出

「がん」に罹患すると、多くの方が「鬱」になってしまいます。その時、「鬱」も自分で治せる方法があります。今日ご紹介するのが、その方法です。
認知行動療法という言葉は、馴染みにくいかもしれません。認知とは、物事の感じ方です。例えて言えば、物事を見るときに、我々はそれぞれ自分のメガネを通じて見ています。そのメガネが曇っていたり、いろいろな色がついていたとしたら、物事はかなり現実と違って見えてしまっているのではないでしょうか?認知行動療法は、私達のメガネを矯正する方法です。
うつの症状改善のために、心療内科等で行われている治療法です。ここでは、自分でできるメンタルトレーニングとしてご紹介させていただきます。
アメリカでは、『いやな気分よ、さようなら』(デビットD.バーンズ)が200万部を超えるベストセラーとなり、「認知療法」が一般に受け入れられました。薬での治療に比べて、「認知療法」での治療の方がうつの再発率が低い、と言った研究成果も出されました。この本は、読み進めるごとに自分で認知療法を自分に実施することができます。とかく、日本の心療内科では、薬物療法がメインです。そして、その薬がその患者さんに適合するかどうかは、「とりあえず1月ぐらいその薬で様子を見て・・・・」となりがちです。従って、「本当にその薬が自分にあう」

までに、数ヶ月からひどい場合は数年を要することもあるようです。だから、この方法は、がん患者にとっても「福音」と言えます。

フィーリングGoodハンドブック』(デビットD.バーンズ)は、『いやな気分よ、さようなら』の第二弾として発行されましたが、こちらは演習形式を更に発展した形になっていますので、読み進むうちに自分で自分の思考の偏りを取り除くことが可能です。
もちろん、強い不安をお感じの方は、専門家のご指導を頂くことをおすすめ致します。

三井ヘルスケアみとhttp://mitsui-healthcare-mito.com