「がん」とは何か?
がんとは何か?
「敵を知り、己を知れば百選危うからず」とは、孫子の兵法で有名な言葉です。改めて、敵であるがんの正体を知らなくては、再発防止の対策が取れないと考え、ここでは、現在までに私が理解したがんの正体についてまとめてみたいと思います。
🔴なぜ、考えをまとめる必要があるのか?
私達は、「がんの腫瘍が、がんである」と考えがちですが、その考え方は危険です。
「腫瘍だけが、がんだとすれば、腫瘍を切除さえすれば、がんは治ってしまう」と錯覚してしまい、「がん」との戦いの戦略を根本的に間違えてしまうからです。
少々長くなりますが、ゲルソン博士の考え方を直接ご紹介させてください。
ゲルソン博士は、「原始的な生命形態のなかでは、細胞の大部分のエネルギーが嫌気的状態、あるいは発酵という形で作られていることが知られている。そして、高等な動物になると、嫌気的な発酵によってエネルギーがつくられる割合が低下し、酸化によるエネルギーの生成が高まり、両者が共存する形になって、肺呼吸を通じて取り入れられる酸素がますます多く利用されるようになる。これに対して人間でも、ガン組織は発酵によってエネルギーをつくるという原始的な形にどんどん逆戻りしていく。そして、その結果として、体全体がより毒され、病気に対する防衛力も治癒力も低下する。
最も望ましいガン療法とは、体全体の酸化システの働きを正常に戻させることである。もちろん、これを完全にやるのはかなり難しい。しかし、そうするためには、(1)体全体から有害物質を追い出し体をクリーンにるす。(2)カリウム・グループに属する必須ミネラルを不足させないようにする。(3)体の中で酸化酵素が働きを取り戻し、自分でしっかり働くようになるまでは、酸化酵素を連続的に体に注ぎ込む(青野菜や仔牛の肝臓ジュースはそのためである)。こうすることで、体の酸化システムの状態は、正常に近い所まで戻り、そうなると発酵システムによって生存しているガン細胞はいきられなくなる。」(『マックス・ゲルソン、ガン食事療法全書』今村光一訳、P26)と述べておられます。
「食物中のミネラルを体に取り入れることの重要性を説明したのは、V・バンジだった。バンジは、一般的に言って、体内の器官の中には、K(カリウム)が、Na(ナトリウム)より余計に存在するようにしなければならない、これによってカリウムとナトリウムのバランスが保たれなければならない(カリウムが細胞内のミネラルと呼ばれるのは、このためである)。これに対して、ナトリウムは血清、リンパ、結合組織の中に、溜まっていなければならない(ナトリウムはだから、細胞外ミネラルと呼ぼれる)。・・・
ホルモン、ビタミン、酵素のことを抜きにして、代謝のことは語れない。またこういう物質の働きは、項目化されるもではない。」(同、p50)
つまり、私達の細胞レベルでみれば、エネルギーの生成方法が退化してしまっているのが、がん細胞であること。がん細胞は、ナトリウムとカリウムのバランスが崩れた環境で増殖可能であること。ガンを治すとは、崩れた生体内の細胞ととりまく環境を浄化して、ホルモン、ビタミン、酵素の調和を取り戻すことが重要である訳です。ですから、体の毒素を浄化する器官である肝臓もガンを患うと同時に疲弊してしまうのです。
三井ヘルスケアみとhttp://mitsui-healthcare-mito.com