がんコンベンション(22回) 9.影山 康成先生 『癌の超早期発見<トランスクリプトーム>の実績と超早期癌の治療ー菌体移植法について』
9.影山 康成(福岡県立九州歯科大学卒、東海大学医学部卒)高輪クリニック院長、『癌の超早期発見<トランスクリプトーム>の実績と超早期癌の治療ー菌体移植法について』
影山先生は、医師と歯科医師のダブル・ライセンスをお持ちです。ロンドン大学留学中には、西洋医学と東洋医学の融合を学び、現在西洋医学と東洋医学のいいとこ取りの「和合」クリニックを品川で運営中。「健康の神は、我が内にあり」と言う感覚で、医療に取り組んでいるそうです。
「今日のキー・ワードは、オミックス医療。全部まとめて医療にしましょう。という医療を東大・京大・医科歯科大の教授たちが取り組んでいる。トランス・クリップトームの研究が盛んに行われている。
これは、筑波大学の村上教授が「遺伝子On/Off」について(『スイッチ・オンの生き方』)唱えられている内容に相当します。RNAを調べることによって、超早期のがんを発見しよう、という研究が3年前から始まって、当院のクリニックでその調査をしてきました。
オミックス医療とは、①DNA(ゲノム)、②RNA(トランスクリップトーム)、③タンパク質(画像診断)、④代謝(唾液酸化還元)の4つをスーパー・コンピュータに投入した結果を病気の治療・予防する取り組みです。
自分自身のDNA(一生変わらない)によって、自分に特化したがんの予防法を研究しています。
がんは、遺伝が5%、95%は食事・ストレス・睡眠による。5%については、遺伝子でかなり正確に分かります。サーチュイン1遺伝子検査では、現在の生活習慣が寿命を伸ばしているのか、縮めているのか?も分かりそうです」。
「超早期がんは、①免疫②ビタミンC高濃度療法③マイルド・ハイパーサーミア(温熱療法)④乳酸菌などによって、治療します。腸もみや腸内フローラを整える事も重要です。ヨーグルトは、日本人には定着しづらいので、つけもの・みそ・醤油で増える菌が向いています。これからは、DNA情報にもとづいて、治療方法もテーラーメイドの時代です」と語っておりました。
特にハイパーサーミアについては、「民間療法の温熱療法は、ほぼマイルド・ハイパーサーミアに該当。温泉に入った後のように、深部体温を1度C以上げて5時間程度維持することは、確実に意味があります。がん細胞のアポトーシスを助ける効果があります。あるいは、正常細胞の生育を助ける働きがあります。また、ドーパミンの誘導効果もあり、気持よく感じます。サーチュイン遺伝子の活性効果もあります。ハイパーサーミアが、家庭用に安く出回れば、日本の医療費削減ができるのではないか」と詳しく説明されました。
「がんは、常在菌をいかに整えるのかが、重要です。口の中には、アマルガムという金属の危険が入れられたのが晩年金属アレルギーになるので危険です。口の中で、ガルバニック電流という電気が発生しているのですが、これは活性酸素を生みます。男子の前立腺や女性の卵巣に蓄積します。」
「遺伝子によって、コーヒーががんの予防な成る方とがんを促進する人があるのです。遺伝子検査は、モチベーションに繋がる可能性がある検査です」。
当日参加者に対して、通常4万円程度のDNA検査を提供してくださったので、早速申しこみました。
後日、品川の高輪クリニックを訪問し、遺伝子検査を受けました。その際歯科検診にて、小学生時代に虫歯の治療を受けた時のアマルガムが使用されたようです。結果については、10月に伺うことになりました。