がんコンベンション(22回) 5. 小西 康弘先生 『自己治癒力を高める医療〜自己治癒力をどのように<見える化>し高めていくか!

小西 康弘(京都大学医学部卒、小西統合医療内科院長)『自己治癒力を高める医療〜自己治癒力をどのように<見える化>し高めていくか!』

「がんは、毎日作られています。でも私達が、がんにならないのは、自己治癒力があるからです。
しかし、持続するストレスが原因となって、腸内で腸内細菌のうち善玉菌が減少し、代わりに悪玉菌が増加します。悪玉菌の出す毒素が増えて、腸の壁が傷つけられて、腸壁に穴が空いてしまいます。これが、リーキーガット症候群と呼ばれる状況です。すると、それが原因となり、脳内ホルモンが乱れ、フードアレルギー等が発症します。」
また、「がんの人には、重金属(プラチナ)が溜まっている人が多い。これは、抗がん剤の投与によるものが多く、それで免疫力を落としてしまいます。だがら、代替療法でミトコンドリアを元気にして、免疫力を上げることが重要です。抗がん剤は使っても良いが、免疫力を上げながら使うことが大切」と話を結んでおられました。

先生は、「腸管デトックス」の働きが最近分かってきたとも仰られておりました。
船瀬俊介先生は、腸で造血されると森下先生の学説を『STAP細胞の正体』の中でご紹介されていますが、藤田先生に続き、小西先生も腸の働きに注目しており、いよいよ腸が重要だと認識を新たにさせていただきました。
(※)リーキーガット症候群とは、腸に穴があく病気。腸の壁が分子レベルで不揃いになり、分解前の物質が解毒されずに血管内に出てくることになります。

三井ヘルスケアみと