三井と女子(とめこ)式温熱療法の実際:その2
「三井ヘルスケアみと」での治療
三井と女子(とめこ)式温熱療法の実際:その2
では、実際の治療を簡単にご紹介しましょう。うつ伏せの体制から治療は始まります。まず、背骨に沿って注熱していきます。背骨の中には、神経が通っていますので背骨に注熱することで「自律神経」を刺激して、「交感神経優位の緊張状態」から体を解放します。こうして、「副交感神経の働きを回復する」ことによって、体全体の自律神経バランスを回復させます。つまり、「ストレスからの解放」です。「多くの病気がストレスと関係がある」状況が明らかになりつつある昨今、この治療法の意義を再評価する必要があるのではないか、と考えます。
自分で治療する時に、時間がない場合などでも、まず最初に背骨に注熱することが肝心です。自分で、注熱する時は、どうしても調子の悪い場所だけを注熱しがちですので要注意です。そして、自分では中々背中への注熱は困難です。そこで有効なのが「温熱マット」です。温熱マットだと、マットの上に仰向けに寝るだけで満遍なく背中の自律神経に注熱できます。しかも、火傷の心配も入りません。素人の方でも安心して使えるので、「三井ヘルスケアみと」のホーム・ページでもネット販売しております。温熱器は、火傷の危険性がありますので、一度当院を受診していただき、私が使い方等をご指導させて頂いた方にだけ、直接販売をさせていただいております。
さて、背骨の注熱が終わったら、今度は両手から両足に注熱してくださいます。最後に、首筋と頭にに注熱します。
私の場合だと、背中に注熱すると、初めの頃は「胃と腎臓の部分」が飛び上がる程熱く感じました。同じスピード・同じ温度で温熱器を当てているにもかかわらず、腎臓の熱さは我慢できず、思わず「熱いです」と大声をあげて、無駄な抵抗をしました。別名「アッチッチ療法」と言われる所以です。
高熱で治療していますので、温熱師の先生も患者さんに声を上げてもらうことで、火傷を防止しています。ですから、大人だからなどど、余計な見栄を張らずに、しっかり意思表示をすることは大切です。(笑)
体の裏側(背中側)が終わったら、今度は仰向けに向きを変えます。
胸から腹に掛けて、まず注熱します。その後、足と両腕から首、最後に頭と顔で終わりです。
温熱療法の概要は、以上の通りです。