がんに罹患した医師が選択した治療法 その3 大村 恵昭医師

三冊目は、異色の経歴をもつ医師大村恵昭の『Oーリングテスト入門』(河出書房新社)です。先生は、早稲田大学の理学部と横浜市立大学医学を同時に卒業した後、東京大学でレジデントをしていたものの、日本の医局の閉鎖性に嫌気をさしてニューヨークに渡り、コロンビア大学で医学博士を取得した後、ニューヨーク医科大学予防医学科教授等を務めておられます。

先生は、理工学と医学を同時に学んだ成果として「O-リングテスト」を考案しました。この原理は、「私たちのからだ自体が極めて敏感なセンサーで、有害なものを近づけたり、からだに合わないものを持たせると、筋肉の緊張が低下して指の力がストンと落ち、逆に有効な薬では緊張が良好に保たれて、指に力がグッと入りやすくなるのです。」(同、p19)

「日本では、1987年に日本バイ・デジタルO-リングテスト協会ができ、医師、歯科医師、鍼灸師、看護師、薬剤師などを中心に35年間に1万人以上の医療関係者が勉強し、60人以上のo-リングテスト認定医を擁するまでになりました。協会では、病気の診断法として使う場合は、医師法に違反すると処罰されることから、医師・歯科医師・鍼灸師・看護師・薬剤師の会員に限って運用するように指導しています。」(同、p20)

「Oーリングテスト」については、既にお伝えしてますが、道具立としては非常に簡単な装置で、全身のがんを正確に診断することができるおそるべき方法です。また、一般にはその疾患に処方される薬についても、患者ごとに薬との相性や最適な使用量までも判定することができます。

大村先生ご自身は、がんに罹患した訳ではありませんが、大村先生のご友人のニューヨークの医師会長がすい臓がんになった時、病院ではMRI、CTですい臓がんを発見することができませんでした。そこで、大村先生に診断を依頼されました。「Oーリングテスト」の結果、すい臓がんと診断しました。病院で(MRIで)「すい臓がん」が確認されたのは、それから数ヶ月経過していましたが、もう手遅れの段階であったのです。
本場アメリカのニューヨーク医師会長にして、「Oーリングテスト」を信頼していたのです。

 

三井ヘルスケアみと