がんに罹患した医師が選択した治療法 その4:渡邊 勇四郎医師

その4:渡邊 勇四郎医師
四冊目は、『ゲルソン療法でがんを消した人に再発はない』渡邊勇四郎(ATパブリケーション)です。

この本は、進行性の「前立腺がん」と診断された内科医師が、ホルモン療法(6ヶ月)と併用した「ゲルソン療法」(*1)(食事療法)で見事にご自身で「がん」を消失させた実績を記した本です。

渡邊先生の「前立線がん」が発見された時には、もはや手遅れの状態で、手術も放射線治療もできない段階であるとされました。その後に、ドイツ人医師マックス・ゲルソンが開発した食事療法を「自らの体で実証しよう」とした試みでした。

食事療法は、「現代医療の守備範囲外であるので、医師の指導は得られない(*2)ため、各自がこのテキストをもとに実施してほしい」との願いで出版されました。

細胞は「自然に死滅する機能」(アポトーシス)を持っているわけですが。食塩の取りすぎで、細胞が死滅する機能(アポトーシス)を損なったために無限の増殖プロセスに入ってしまい、がん細胞となる。そこで、食塩の摂取を抑える一方で、人参ジュースなどでカリウムの摂取を増大させ体内の環境を改善して、がん細胞にアポトーシス機能を復元させる治療法です。

そして、「ナトリウム対カリウムの比率が12を超えるまでバランスを回復したら、がんが自然消滅しました。そして、8年(2015年時点)たってもがんが再発していない」のです。

「がん」は、渡邊先生がご自身の体で実証されたように、現代医療では「手遅れ」の段階、つまり手術も放射線治療も施せないと言われる段階からでも、消滅させることができるのです。ブログトップページのCの領域ですら、代替療法ではバトルに勝利しているのです。

まさに、『医食同源』そのもの。そんな凄いことが、あまり世間では取り上げれないのです。日本の医療が、西洋医療に特化しすぎていることの証左ではないでしょうか。
そんな状況を広く日本国民が知ったら、「標準療法」と「代替療法」の言葉の定義を逆にした方が分かりやすいと言われかねません。

なぜ、「治せない治療法」が「標準療法」なのか?
なぜ、治せる治療方法を今の医師は、大学で勉強してこないのか?
医学教育のあり方が、問われかねません。

「ゲルソン療法は、医療行為ではないので、自分でできるのです。しかし、医師に食事のことを聞いても興味もなく、指導は期待できない。」と渡邊先生も独白されています。やってこなかった領域だったら、その分医師と栄養士の連携領域として強化できるのではないでしょうか?時代は、チーム医療です。
因みにこの事例は、2015年7月4日の「がんコンベンション」で発表されました。

私は、渡邊先生の外来を受診して直接ご指導をいただきました。その内容は、後ほどご紹介する予定です。

(*1)「ゲルソン療法」については、以下の2冊が詳しいです。
🔴『マックス・ゲルソン ガン食事療法全書』(マックス・ゲルソン、徳間書店)

🔴『決定版 ゲルソンがん食事療法』(シャルロッテ・ゲルソン他、徳間書店)

(*2)最近は、「食事療法」を積極的に推進する医師がおられます。
🔴『がんに絶対勝ちたい!和田式食事療法』(からすま和田クリニック院長 和田洋己、宝島社)この先生は、「がんコンベンション」で講演されておられます。その内容は、後ほどご案内する予定です。

🔴『「がん」になってからの食事療法』(米国対がん協会、法研)

🔴『「がんが食事で治る」という事実』(済陽高穂・星野仁彦、マキノ出版)

🔴『ガンが消える、ガンを予防する済陽式食事ノート』(済陽高穂、永岡書店)

🔴『ガンを食事で治した医師と患者のレシピ』(橋本豪監修、マキノ出版)

三井ヘルスケアみと