「酸欠」を温熱はどうできる?
上は、筆者が温熱療法をしているところです。
最初に背中(正中)に注熱します。すると、ほとんどの方は、「ゆったりした気分」になります。いびきをかいて寝てしまう方も少なくありません。
つまり、交感神経優位から副交感神経優位に「モードチェンジ」しているのです。
もう、答えは分かったでしょうか?
よく温熱は、がんが43°Cで死滅するから、温熱器で「がんを焼き切っている」のか?と言われます。
その側面もありますが、もっと複雑です。NK細胞の活性化と微熱状態の維持効果です。
つまり、「微熱がある結核患者に、がん患者はいない」と言われています。
この現象に注目したのが、「コーリーの毒素」です。拙著(p190)ご参照。
つまり、血流を良くして、体温を上げる。これが、がん撲滅の基本方程式。
鼠径部(そけいぶ)に注熱して、全身を巡る血液を速攻で温める「技」も駆使して、とにかく、低体温から脱却する。ここをクリアできたら、がんが「自殺」(アポトーシス)する状態まで、あと一歩です。
とにかく、がんは「低体温」が好きなのです。
ただ実際の施術では、がんを兵糧攻めする<糖質制限>も有効です。大腿四頭筋を鍛えてミトコンドリアを増やし、がんの「餌」である糖質を筋肉に消費させてしまう・・・といった「裏技」も駆使して「総力戦」で闘っています。
当院での実際の流れは、後述(スライド31から)いたします。