欧米は「脱抗がん剤」。日本はなぜ?
がん患者の国際比較。米国・英国・フランス・ドイツは、減少に転じている。
一方、日本だけが上昇し、米国をも抜いた。
(出典:『あぶない抗がん剤』P16)
米国では、何があったのか。
米議会は、増加するがん死を食い止めるべく、1998年「代替療法」の実態を調査するようにと、政府に勧告。(OTAレポート)。
その結果、「三大療法の成果が今ひとつである」こと。「ヨガ、鍼灸・温熱療法」等「代替療法」の好成績が報告された。(出典:『ガンと闘う医師のゲルソン療法』p275から要旨引用)
これを受けて、代替療法にも保険が適用され、がん死は減少に転じた。「脱抗がん剤」は、こうして今や「世界の趨勢」となった。
ところが、日本では、「がん基本法」のもと3大療法(手術・放射線・抗がん剤)が、「OTAレポート」から30年以上たった今も、主役のまま。代替療法に保険適用はない。
なぜ、日本だけ世界の動きと逆行するのか。
その答えは、船瀬俊介先生の最新刊にある。『世界の”毒”がやってくる』(bio)
がんの原因と温熱療法
がんの原因は、低体温と酸欠です。(『人ががんになるたった二つの条件』安保徹)から要旨引用)
そして、ストレスによって交感神経が優位となり、血液が酸性化してドロドロとなり、毛細血管を詰まらせる。詰まった毛細血管の先の正常細胞は、がん化する。
「酸欠で正常細胞が、がん化する」現象は、ノーベル賞を受賞したオットー・ワールブルグ博士によって、70年前に解明されている。
温熱療法は、全身を温めます。すると、リラックし、副交感神経が優位になります。これで、NK細胞(ナチュラル・キラー細胞:天然の抗がん剤)が活性化する。自分でがんを消す力が、蘇るのです。
ウイリアム・コーリー医師は、「感染症患者にがん患者はいない」こと研究し、「コーリーの毒素」を発明した。感染症をわざと引き起こし、体温を内側から37度以上にしたのです。日本で言えば、「丸山ワクチン」です。
温熱療法では、体温を外側から上げます。血液はアルカリ性になり、サラサラ状態に戻ります。血流は改善し、がん化した細胞が自然に消えていくのです。(自然退縮)
元女子医大教授の前田華郎医師は、ご自身で前立腺がんを「温熱器」で治療した。
また、前立腺がんで余命宣告を受けた故渡邉勇四郎医師は、ホルモン療法」が効かなくなり、「ゲルソン療法」(ニンジン・ジュース)で、その後20年存命した。(『ゲルソン療法でがんを消した人に再発はない』)
こうした「代替療法」のエビデンスは、枚挙にいとまがありません。拙著『がん温熱療法』(ヒカルランド)では、ステージⅣの肺がん患者Wさんが、抗がん剤を打ち切り、温熱療法に切り替えて、3か月で「がんゼロ」(O―リングテスト)にしたドキュメンタリーを描きました。
年間30万人が死亡している「がん」。
日本でも学術的に「代替療法」を検証し、代替療法に保険適用を!