5)がん血液検査の国家プロジェクトと問題点
5)がん血液検査の国家プロジェクトと問題点
現在、国家プロジェクトとしてがん克服のために、血液検査だけでがんを早期発見する取り組みがなれています。マイクロRNAによるがん診断です。
NHKのサイエンスZEROで『がんも老化も生命を操るマイクロRNA』2015年2月に放送されました。簡単に内容をご紹介しますと、国立がん研究センターの分子細胞治療研究分野長の落合孝広氏らは、70万人のがん患者の血液データからがんに関する遺伝子の働きを分析し、がん発生の初期段階で活性化するマイクロRNAを発見しました。これを応用して13種類のがんを血液検査だけで、超早期に発見しようというプロジェクトです。
また、広島大学院細胞生物学研究室の田原栄俊教授は、老化にもマイクロRNAが関与していることを突き止めました。
さらに、国立がん研究センターのゲノム生物学研究分野の土屋直人ユニット長は、がん抑制遺伝子(p53)が壊れていると、がんが無制限に増殖するが、mir34aというマイクロRNAを入れるとがんの増殖がストップすることを明らかにしました。
これらの研究成果から、従来の腫瘍マーカー検査が「がん細胞が大きくなって、死んだ結果血液中にでてきたものを計測せざる得なかったものが、あるマイクロRNAが血液中に多くなった事実を突き止めることで、がんが発生しつつあると判別可能になった」ことを意味しています。
詳しくは、www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp496.htmlをご参照願います。
🔴プロジェクトの問題点
同番組では、広島大学での臨床への取り組みも紹介されました。そこでは、血液検査にて、膵臓がんの疑いを指摘されました。そこで、その患者さんは確定診断を下すべく精密検査と呼ぼれるエコー検査を受診しました。
しかし、血液検査でがんの可能性を指摘されたにもかかわらず、本来確定診断を下すべきエコー検査ではがんが見つからず、その患者さんには、現代医療の領域では治療が施せないでいるのが現状が紹介されました。
表紙のAの領域では、従来西洋医学ではがんを見つけることができなかった訳ですが、血液検査というマイクロRNA検査を手にして、超早期発見できるようになったのです。しかし、肉眼に頼らざるをえない西洋医学では、Bの領域のがんを確認することができても、Aの領域のがんを見つけることができなかったのです。
ここで、筆者が体験した「o-リング・テスト」が威力を発揮すると考えられます。
o-リングテストなら、Aの領域のがんにも確定診断をつけられます。そして、温熱療法やマイクロ波治療、あるいは、ゲルソン療法などを施せば、Aの領域で超早期診断→超早期治療→超早期完治を実現できるのでないでしょうか?
だから、医師養成の上で、o-リング・テストを必須の技能にして頂きたいのです。
もし、そうしたルートが全国各地で展開されるようになれば、医療費削減の効果にも期待がもてるのではないでしょうか?
🔴がんの早期発見→早期診断→早期治療→早期完治→再発予防のスキーム
介護の現場では、介護予防が保険として運営されています。医療の領域でも、本気でAの領域でがんを保険適用で克服する道を模索していきたいものです。
しょせん素人談義の域を出ていないかも知れませんが、「自分の健康は、できれば安く・安全に守りたい」と願わない人はいないと思います。
私の提案を図示すると以下の通りです。
マイクロRNA血液検査(スキャンニング)
→がんの疑い → オーリング・テスト → 温熱療法・マイクロ波 →完治
ちなみに、先ほどの広島大学の例は
マイクロRNA血液検査
→がんの疑い → エコー検査 →がんがみつからない=治療できない
⇨がんの成長 → エコー検査 →現代医療での治療(Bの領域での勝負)
となってしまい、せっかく早期診断の成果が生かされないのではないでしょうか?
これは、国民的損失です。
マイクロRNA検査の導入と同時に、代替療法をアメリカのように治療の脇役として舞台の上で(保険適用)活躍させるのが総力戦と言えるのではないでしょうか。
三井ヘルスケアみとhttp://mitsui-healthcare-mito.com