がんコンベンション(22回)12.新井 圭輔先生 『人類はもはや、がんを恐れなくていいのかもしなない!』

新井先生

12.新井 圭輔(京都大学医学部卒)あさひ内科クリニック院長、『人類はもはや、がんを恐れなくていいのかもしなない!』

新井先生は、東京の銀座と福島県の郡山市の両方で開業され、がん治療で相当の実績を残しておられます。昨年は、糖尿病についてご講演されましたが、その内容は、『糖尿病に勝ちたければインスリンに頼るのをやめなさい』(幻冬舎)に纏めれております。

「私の治療は、これまでの演者の方が言われたことの、”いいとこ取り”とも言える」とも語っておられますが、「これらの治療の組み合わせで、まだ自分が取り組んでいない治療があれば、それを加えていけばよい」と、自信の程を伺わせておりました。

新井先生の治療のポイントは、
①食事制限による糖質制限 (1日1食)
②ピシバニール注射による免疫賦活(1/w,10g)
③薬物による強制的糖質制限
高濃度ビタミンC点滴によるがん攻撃(24時間の断食後、体がケトン体になっていることを確
認してから、尿検査でケトン体になっていることを確認してから)
温熱リンパ療法による免疫賦活
となっております。

カロリー制限は船瀬先生の『やってみました!1日1食』に通じます。「糖質制限」は宗田先生の『ケトン体が人類を救う 糖質でなぜ健康になれるのか』に通じます。高濃度ビタミンCを「抗がん剤」として使う方法は、フランシスコ・コントレラス(Francisco Contreras)先生が、先ほどの講演で述べられたようにアメリカで実践されております。温熱リンパ療法とは、三井と女子先生に代表される、温熱器でリンパの流れを良くし、免疫力を高める方法です

 

新井先生は、帯津先生の戦略論と「場」の議論を踏まえて、<がん治療の戦略>をこう総括
されました。
「 がんの難治度 = がんの大きさ x 増殖速度 x 場
                    免疫力

”がんの大きさ”を小さくする手段としては、手術、抗がん剤、化学療法も有効
”増殖速度”を下げるには、糖質制限が重要

”免疫力”を上げるには、温熱療法
”場”とは、患者を取り囲む環境であり、一緒に住んでいる人のサポート・理解力も含む
たとえば、食事制限をするときに、周囲の人たちの理解・無理解が結果を大きく左右する。」

 

三井ヘルスケアみと