「直腸がん」の患者様のお問い合わせに、回答させていただきます。

直腸がん」の患者さまから、お問い合わせを頂戴いたしました。今回は、臨時に、その回答をさせていただきます。

拙いブログをお読みいただき、ありがとうございます。

私は、医師ではありません。一介の温熱師にすぎません。このブログも自分の体験を綴ったにすぎません。ですから、あくまで、ご判断はご自身でお願いいたします。

確認させてください。

患者様は、一般の医師のもとで直腸がんの手術を受け、その後アドバンスクリニック横浜にて「電磁温熱マイクロ波療法」を受けていらっしゃる。それに加えて前田先生の勧めた「温熱器」で自宅治療をしつつ、陶版浴に週2回通っている。その状況下で、「三井と女子式温熱療法」をする意味があるのかどうか?、との問い合わせとご理解してよろしいでしょうか。

その理解を前提にお答えいたします。

結論:

1)前田華郎先生の電磁温熱波療法は、確かに「がんを消す」効果はあります。しかし、免疫力を向上させる効果には疑問の余地があります。そして「がん」は、自己免疫力を高めて、あるいは、「がんを再発させない体内環境を細胞レベルで実現」(本ブログの渡邊先生のご指摘をご参照)しない限り、つまり、「自らの力でがんを消す」能力を高めない限り、再発します。特に、西洋医学の手術のみで、物理的にがんの摘出処置をし、その後に何ら自らの「生活習慣」を改めていない場合には、再発は必至と言っても過言では無いかも知れません。

従って、「免疫力を高め」しかも同時に、デトックス効果も高める「三井と女子式温熱療法」をする意味は、余命宣告をされた時点でも十分にあると、私は考えます。がん治療は「総力戦」です。限られた時間の中では、「良かれと思う」ことは、すべてやる、決意と実行力が重要です。順番に試していたのでは、そのアプローチは科学的には正しいのでしょうが、患者さんには時間切れです。

放射線治療は、肝心の免疫力を低下させます。だから、私は反対です。 詳しくは、『マックスゲルソン ガン食事療法全書』(今村光一訳、徳間書店)をご参照願います。

 

2)「マイク波電磁温熱波療法」が免疫力向上に疑問とする理由

ブログにも書きましたが、ある陶芸家の先生(私の受けていた温熱治療院とアドバンスクリニック横浜でご一緒した)は、前田先生の治療と三井と女子式温熱療法(週に2回)を並行して受けていました。

前田先生からは、「がん活性はゼロ」と宣言されたものの、CRPは上昇していました。そんな状況で、骨折してしまい「三井と女子式温熱療法」への通院がままならくなってしまいました。

すると、「がん活性ゼロ」にもかかわらず、肺に胸水がたまり、亡くなってしまいました。もちろんこれは、一例にすぎません。しかし、一例と雖もエビデンスです。

 

3)前田先生の薦める温熱器と私の使っている温熱器は異なります。私の使っている温熱器は、NPO法人日本温熱療法協会認定の温熱器です。

 

4)私の施術

もし、「三井ヘルスケアみと」に、ご来院いただけるのでしたら、私は、次の施術をする予定です。

全身の自律神経に注熱します。そのことで、現代人にありがちな「交感神経優位の状態」から離脱できます。簡単にいえば、リラックスできます。

⓶鼠径(そけい;足の付け根にある)リンパなど、全身のリンパ節に注熱します。すると、自己免疫の中枢とも言える「リンバ」の活動が活性化し、「自らがんと戦う力」が蘇ります

⓷温熱マットをお尻に敷き、その上で仰向けに寝ていただき、温熱器で下腹部を中心に注熱します。すると、サンドイッチ状態で注熱できるので直腸周辺に点在する「がん消滅」が早期に期待できます。

⓸デトックスの要と言える臓器である腎臓と肝臓、そして脾臓に注熱します。すると、ご主人様の免疫力はきっと向上することでしょう。これは、東洋医学の知恵を活かし切った治療法です。

※私は、今も前田先生のクリニックに半年に一度通院いたしておりますが、通院のたびに先生は「温灸やってますか?」と優しく尋ねてくださいます。「マイクロ波」と「温灸」は車の両輪なのです。しかし、車は4輪です。あとは、「食事療法」と「運動療法」です。食後すぐに運動をして、ブドウ糖を「がん」が食べる前に筋肉に食べさせる、負荷のかかる運動をして、ミトコンドリアを再生させる。がん治療としての運動療法にもっと世間の注目が集まるといいです。

 

5)がん治療は、「総力戦」です。時間との闘いでも在ります。良いと思うことを、同時・多発的に試しましょう。医師の言いなりは、危険です。自ら、生活をかえる努力は不可欠です。

2018 4 5

三井ヘルスケアみと

友部 浩一