「電磁マイクロ波温熱療法」とは? 体の中の水分を加熱!

ご自身の「前立腺がん」を「三井と女子式温熱療法」で治療した前田先生でしたが、この「温熱器」では体の深部に熱を入れにくい弱点がありました。その改善方法としては、既に述べように「温熱マット」と「温熱器」を併用して、自分自身を「サンドイッチ状態」にすれば、手軽に自宅で「体の深部にも注熱が可能」です。私は、ほぼ毎日この方法で「がんの再発を予防」しています。

しかし、前田先生はこの問題を「マイクロ波」(電波の中では、波長の短い電波。「遠赤外線」と違って、電磁波そのものは熱を持っていないが、体の中の「水分」を温める機能がある、「電子レンジ」と同じ)を使って、解決しました。詳しくは、『がん治療に苦痛と絶望はいらない』(前田華郎、講談社の54〜81ページをご参照ください。

前田先生は、「マイクロ波発生装置」(市川雅英さんとの共同開発)で、がん治療を開始するにあたって、まずマウスでの安全性実験から着手。次に、犬での動物実験。東京大学医学研究所での「ヒト大腸がん培養細胞株」への照射テストを実施した。

その過程で、「がん細胞」はDNAが分断されるが、「正常細胞」にはDNA分断化は見られないことが確認できた後、ご自身を「臨床試験第一号の被験者」として治療の道を切り開いたのです。

この「マイクロ波発生装置」と「マイクロ波照射療法」の特許を2003年に取得する決意をし、2011年には日本を除く7カ国で特許権を取得しました。その主な国は、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、カナダ、中国です。

 

三井ヘルスケアみと