「ハイパーサーミア」とは? 西洋医学が認めた「温熱療法」しかも保険適用!

「ハイパーサーミアは、・・1979年、試作第一号が完成し、1984年にはがん治療器具として厚生省(現厚生労働省)の許可を得た。そして、1990年『放射線療法との併用療法』に限って健康保険の適用になり、1996年には『放射線療法との併用療法』という制約がなくなり、がん治療に関する治療ではすべての患者に健康保険が適用されるようになった。」(『がん治療に苦痛と絶望はいらない』前田華郎、講談社、p52)

西洋医学でも、「温熱療法」を手術・放射線・抗ガン剤に続く「第4の治療法」として期待していたと思われます。しかし、実際に「ハイパーサーミア」の評価はあまり高くないようです。

その主な理由は、
1)患者は約40分間身動きができない状態で、「熱い風呂に入る」ような苦痛を強いられる。
2)そして、副作用として、「皮下のしこりや痛みなどが残る」ことが少なくない。
3)病院にとっては、40分間施術者の立会いを必要とし、人件費がかかる。
3)その割に、診療報酬は高くないので、「ハイパーサーミア」単独での治療をすると
赤字に陥ってしまう。
4)それ故、放射線治療と抗ガン剤との併用治療が一般的となっている。
(『がん治療に苦痛と絶望はいらない』前田華郎、講談社、p53〜54)

三井ヘルスケアみと