三番目は、ストレス予防です。(瞑想、笑い、アンガーマネジメント、人生観)

戸塚先生は、「自分ががんになった理由について、身分が不安定なままドイツに留学した時に覚えた強いアルコールの飲酒とカミオカンデ時代の単身生活でのご飯代わりの一升瓶」であると漏らしております。カミオカンデでの事故復旧時には、不眠不休で頑張りました。そのストレスたるや、想像を絶します。
交感神経が優位である時は、アドレナリンが出ていますが、これが猛毒なのです。「怒り」も同様に、アドレナリンを分泌し、一度怒ると数時間リセットされずに、猛毒が自分の体を傷つけるのです。だから、イエス・キリストが説いた「汝の敵を愛し、許す」生き方は、がん予防の観点からも叡智です。
また、「笑い」は、免疫力を上げてくれます。カミオカンデで、もしお酒の代わりに「笑い」と「温泉でゆっくり体を温めて」副交感神経を優位にすることができて、ストレスを解消できたなら、あるいは、大腸がんにならないで済んだかも知れません。
病院でのがん治療をやめたにもかかわらず、がんを寛解させた人々を研究した『がんが自然に治る生き方』(*)では、がんサバイバーが瞑想を実践していることが紹介されています。
瞑想をすると、不安が心の中から払拭され、今ここに生きていることに感謝して、今に集中して生きることができます。
瞑想などを生活に取り入れ、心の平安を得ることは、がんの成長に重要なエネルギーであるストレスに対する兵糧攻め作戦なのです。

以上のような総力戦を実行し、「自分でがんを消す」という意志を持ち、医師には、そのチェックと手助けをしていただく。主体は、自分である。というメンタルを持ち続けることが重要だと考えます。
(*)ケリー・ターナー著、プレジデント社

 

三井ヘルスケアみと